チョコレート裏革命 Sweet Sweet Sweet !

 

 


 さてさて。 
雪の日のバレンタインに出会ったふたり、さぞかし急接近したのだろうと思いきや、なんと相変わらず窓越しに見詰め合うばかりなのです。
 といっても前みたいに5秒だけ、なんて事はありません。そっと手を振りあったり、にこっと笑顔を交わしたりするようになりました。
 でも、あの日に初めて話して以来、一言も口を聞いてはいません。
 左之助としては、あの時告白したつもりだったのですが、このぽやっとしたかわいい人は、どうやら全然そんな風には思わなかったらしく、ただココアのお礼をしたい、というだけに受け取ったようでした。そして次の日からも今まで通りかわらない関係。
 でも前よりは全然進展したのです。だってその人は毎日胸がきゅんとなるような笑顔を見せてくれるし、そしてそれは左之助に向けられていたのですから。
 そして剣心はといえば、左之助と知り合いになれただけで夢のようでした。それだけで十分だのに、来月にはココアのお返しまでしてくれるというのです。なんという律儀で礼儀正しい青年だろう、と剣心は思いました。彼はきっと、全てのプレゼントのお返しをするのでしょう。
 というわけで、相変わらずすれ違いのふたりでしたが、左之助がこのままで引き下がるわけありません。彼は既に次の一手を考えていました。
 はっきり言わないとわからなねぇなら、正面切ってあたって砕けろってんだ。
 左之助は覚悟を決めました。
 そしてホワイトデーの1週間前、左之助は剣心の店のドアを開けました。店の中に入るのはこれで2回目です。ちょっとおろおろする剣心のあまりの可愛さにどぎまぎしながらも、ホワイトデー用のデコレーションケーキを注文したのでした。
 剣心は、またお店に来てくれた左之助にドキドキしっぱなしでしたが、注文したケーキはきっと特別な彼女に送るためなのだろうと思ってちょっと切なくなりました。
 でも、左之助の大事な人の為のケーキです。剣心は丁寧に、心を込めて作ります。デコレーションにはマジパンでかわいらしい男の子と女の子の人形を作って飾りました。
 そしてやってきたホワイトデー。
 閉店間際にやってきた左之助は、嬉しそうにケーキを見せる剣心があまりに可愛くてくらくらしそうでしたが、これから一生一代の告白をするのです。見惚れている場合ではありません。左之助は気合を入れました。
 お金を払って剣心から受け取ったばかりのケーキの箱を、また剣心に向かって差し出します。
 「え・・・?」
  渡したばかりの箱を差し出されて、剣心は戸惑います。何か不備があったのでしょうか?でもハートを貫く剣の形をデザインしたロゴつきの真紅の箱には、綺麗に金のリボンまで結んであります。
 「受け取ってくれ。」
 「え、・・え・・?」
 「ホントなら、俺がどっかよそからなんか見繕ってきて渡すんだろうけど、渡すんだったら、てめぇが一番うめぇって思うとこの渡してぇって思ってよ。俺は、あんたの作ったのしか食いたくねぇ、って思った。あんたの作ったのが、一番うめぇ。まだココアとチョコレートしか食った事ねぇけど、そう思った。俺はもう、あんたの作ったのしか食いたくねぇ。ずっと、ずっとそう思ってた。」
 驚いて見つめてくる大きな濡れた瞳をまっすぐにみつめて、はっきりと言いました。
 「ずっと、好きだった。受け取ってくれ。駄目なら、持ってかえる。二度と、ここの前も通らねぇ。」
 「そんな・・・、まさか」
 「ずっと前から、あんたの事見てた。あんたの顔見たくて、毎日ここの前通ってたんだ。」
 剣心は、泣き出しそうに顔をくしゃりとゆがめました。
 左之助は慌てて言いました。
 「わりぃ、あんたを困らすつもりじゃなかった。泣かねぇでくれ。」
 「・・違う。嬉しいんでござる。拙者の事、そんな風に思ってくれて・・・。ありがとう。その言葉だけで十分でござる。でも、・・・、拙者にはそのケーキを受け取る資格がない。お主のような者から思われる資格など・・・。だから、済まない。拙者には、・・受け取れない。」
 「どういう意味だ?資格って、」
 「拙者は、お主が思っているような人間ではない・・・。拙者、お主に嫌われたくはない。だからこのまま帰って、お主の心の中で綺麗なままいさせてくれ・・。」
 「ふざけんなっ」
 左之助は突然声を上げました。
 「ホントのお前がどんなんだって、全部受け取る覚悟くらいあらあ!見くびんじゃねぇっ。俺が聞きてぇのは、おめぇが俺の事好きかどうか、それだけだ。」
 左之助は下を向いている剣心の頭をそっと撫でました。
 「頼む、ホントの気持ち、聞かせてくれ。」

 しばらくの逡巡の後、しかし箱は左之助の手の中にあるまま。
 でもそれだけじゃなくて、左之助の腕の中には、ケーキの箱と、それを押し潰して抱き着いてくる小さな体とがあったのでした。
 そしてその夜、ふたりは剣心の作った夕食と、形が崩れてしまったケーキを分け合って食べたのでした。

 それから3週間。
 今や左之助はほとんど剣心の家で暮らしているも同然でした。
 そして望み通り、毎日剣心の作ったお菓子を食べて、剣心を抱き締めて眠りました。
 でも、左之助の敵は意外な所に潜んでいたのです。
 あれほど焦がれていた剣心のお菓子。
 まさかそれが、左之助の邪魔をしようとは。
 でも剣心ときたら、お店がお休みだというのに遊びに連れだそうとする左之助を振って新しいお菓子作りに夢中なのです。
 確かに剣心のお菓子は絶品だしお菓子を作っている時の剣心も凄く可愛いのだけれど、だいたいそのお菓子はほとんどお店に来るお客さんの為に作られるのです。剣心の作ったのは全部俺のモンだ!と宣言したい左之助にとっては面白くない状態なのでした。
 左之助は、キッチンでお菓子作りにいそしむ剣心の背後からそおっと近づきました。
 剣心は小さく鼻歌を歌いながらなにやらかき混ぜています。
 シンプルな生成りのエプロンに、髪を三角巾でまとめた姿はまるで少女のように愛らしくて左之助はくうっと拳を握りました。
 『かわいいっ。』
 しかし感動している場合ではありません。
 剣心は、背後から近づく左之助に全く気付かずにメレンゲを泡立てていました。
 左之助と一緒にいるようになってから、驚くほど次々に新しいアイデアが湧いてくるのです。そしてそれを最初に左之助に食べてもらうのが剣心にとって一番の楽しみでした。
 今日作ったお菓子、左之助はどんな顔で食べて、何を言ってくれるでしょう。
 想像しただけでも剣心はうれしくてにっこりしてしまいます。
 「けーんしん♪」
 突然後ろから左之助に抱き締められて、剣心はびっくりしました。
 「左之、いたんでござるか」
 「ナニ作ってんだ?ケーキか?」
 「今日はスフレでござるよ。新しいスフレを考え付いたから。左之、楽しみにしてるでござる」
 「んー、スフレってなんだ?」
 「あつあつでふわふわしてて、甘くておいしいんでござる。」
 「ふわふわしてて、あまくておいしい?こんな感じかな?」
 左之助はそう言って剣心の頬をぺろっと舐めました。
 「ひゃっ、くすぐったいでござるっ」
 「ん、ふわふわでうまい。」
 「もう、ふざけるなでござる。ほら、そこでおとなしく待ってるでござるよ。」
 「だって俺、今腹ペコペコなんだもんよ。待ってらんねぇよ」
 そう言って頬にちゅっちゅとくちづけの雨を降らします。その間にも手は服の上からゆっくり剣心の体を撫で始めました。
 「や、左之、」
 抗議しようとする口を、強引に塞ぎます。
 「ん、んんっ」
 剣心は左之助に背中を取られた事を激しく後悔していました。でも、左之助に抱き締められてしまうとなぜか剣心は左之助の腕の中から逃げられなくなってしまうのです。
 ちゅ、ちゅと濡れた音を立てて舌が絡められます。左之助の長い舌が、剣心の口の中をいいように暴れまわり剣心の膝から力が抜けていってしまいます。ちゅぽっと下唇を吸われてあま噛みされた時、びりっと剣心の背中に電気が走りました。
 少し前まで左之助の舌は煙草の匂いがしていたのですが、剣心がお菓子を作るのに邪魔になるのと、味覚が鈍感になるという理由できっぱり煙草をやめました。ざらざらしていた舌はつるつるになって、さらに剣心をとろかせるのでした。
 剣心もおずおずと自分の舌を出してみるのですが、触れ合った途端に走る快感が強すぎてつい逃げかかってしまうのを強引に吸い出され翻弄されてしまうのです。
 くちづけに夢中になっている隙に、左之助は手をそっとエプロンの下に忍ばせます。やさしく撫でているだけのふりをしていた手は、胸のある一点を見つけ出すとさりげなくそこを何度もさすり始めました。指の腹でそっと撫でる度に、剣心の体は無意識にぴくんと震えました。
 「ん、はっ」
 優しい腕に包まれてうっとりとなっていた剣心でしたが、はっと我にかえると途端に逃げようとし始めます。剣心にとっては神聖な場所であるキッチンで、左之助が何をしようとしているのかを悟ったからです。
 「こっ、こら、左之、何する気でござるかっ・・」
 「だってよお、味見したら我慢できなくなっちまったもん。おあずけくらって大人しく待ってるほどいい子じゃねぇの、俺。」
 「ばかっ・・!」
 「でも、ここは嬉しそうだぜ?」
 左之助は耳元で意地悪く囁きかけます。あまく低い声が耳をくすぐる感触に背中をぞくりとさせた途端、それまでなだめるように体を撫でていた手がエプロンの中に入り込み、剣心の体の中心をきゅっと掴みました。
 「ひっ・・・」
 そこは先ほどのくちづけのせいでちょっと熱を持って立ちあがりかけていました。くちづけだけではしたない風になってしまった事と、それを左之助に指摘された事の恥ずかしさに剣心はまっかに顔を染めました。
 左之助は鮮やかな桃色に染まった剣心の頬にほおずりしながらゆっくりと手を握り込んだり摩ったりして剣心を追い詰めて行きます。
 「や、やだ・・・っ」
 いやいやをしながら潤んだ瞳で見上げてくる剣心のあまりの可愛さに、左之助は思わずくらっときました。
 「ほんとに、ヤか?俺にこうされんの。」
 あんまり可愛いのでちょっといじめたくなって、左之助はわざとそう聞きます。
 「ほんとにヤなら、もう二度としねぇ。」
 そう言って左之助はくっつけていた頬をすっと離しました。
 「あっ・・・」
 剣心は離れてしまった左之助を慌てて見上げます。おろおろと左之助の腕を掴みました。
 「さ、さのぉっ・・・」
 本当はそんなつもりこれっぽっちもない左之助は、意地悪く剣心の様子を見ています。すると、剣心の青みがかった大きな瞳はみるみるうちに揺れ始めました。
 「け、剣心っ・・!」
 泣かせるつもりなど全然なかった左之助は慌てて剣心を抱き締め、うすい目蓋にくちづけて溢れ出した涙を吸い取ります。
 「左之、拙者、拙者・・・っ」
 剣心は強く左之助に抱きつきました。
 「し・・・、して・・」
 蚊の鳴くような小さな声で左之助の耳に囁きました。
 「ああ。ずっと、してやるよ」
 左之助は優しくくちづけました。剣心は真っ赤になって小さく震えながら、さっきまで左之助が握り込んでいた部分に左之助の手を導きます。
 左之助はよしよし、と頭を撫でてやりながら、剣心の望み通りそこをきゅっと握ってやりました。途端に、ぴくんと剣心の体が震えます。
 左之助は顔中にくちづけの雨を降らせ、のどもとに吸いつきました。とくとくと流れる血を、舌で感じます。鎖骨に舌を這わせて、次々にくちづけの花を咲かせて行きます。
剣心がうっとりと目を閉じている間に、左之助はそうっと服を脱がせていきます。アニエスのシャツのボタンをひとつひとつ外して、黒のサブリナパンツの前を緩めました。
 直に肌に触れられて、剣心ははっと我に帰りました。いつのまにか自分が身につけているのはエプロンだけ、という事態に驚きを隠せません。
 恥ずかしさに身を縮めようとするのに、そっとエプロンの下にもぐり込んだ手が、胸の蕾をきゅっと摘みました。やわらかくてぷりぷりしてて、左之助はいつも執拗にそこをいじるのでした。くりくりとつまんで引っ張ったりしていじりまわされ、剣心は息を弾ませます。
 左之助はとうとう最後に残ったエプロンの肩を引き下ろし、胸を露わにさせました。執拗にいじられた胸の一点は鮮やかなピンク色に色づき、ピンと立ちあがっています。剣心の胸にはほんの少しだけですが膨らみがあって、未成熟な少女のようでした。じっと見つめられるのを恥ずかしがって手で隠そうとするのを押さえ、左之助は舌なめずりしてそこに吸いつきました。
 「あ、んっ」
 ちゅぱちゅぱと音を立てて吸い上げられたり、舌先で擽られてビクビクと震え、剣心は左之助の頭にしがみ付きます。熱い舌に吸い上げられ、舐めまわされる度に腰にジンジンした痺れが走り、くらくらと眩暈がするのです。
 執拗にいじられた蕾はあまりに敏感になっていて、息を吹きかけられるだけでびくんと震えてしまいます。
 左之助はそっと足の間を撫でてみると、胸を触られただけだというのにもうそこはふるふると震えて限界を伝えています。左之助はにやりとほくそえみました。
 胸より濃いピンク色で精一杯立ちあがっている部分をきゅっと握ってやると小さく悲鳴を上げて腰を弾ませました。
 左之助は胸に吸いついたままで、そこを自慰するようにゆっくりと擦ってやります。潤んだ先の部分をそっと撫でました。
 「もう、もうだめ左之っ、お願いっ・・・」
剣心はあまりの刺激の強さにぽろぽろと涙を流し、許しを乞いますが左之助は止めようとしません。そのまま強く吸い上げると、剣心は悲鳴をあげて達してしまいました。
 がっくりと力を失う剣心の体を支えながら、優しく頭を撫でてやります。剣心は安心しきった子猫のように左之助の胸に頬を擦り付けました。
 左之助は粘ついた手を剣心の小さなお尻に回し、むにゅっと掴みました。そっと開かせて、中で息づく小さな蕾を指の先で撫でました。
 「んっ」
 腰をそっと揺すって左之助の指から逃れようとするのを許さず、ヒクヒクと震えている所を擦り、ほぐし始めました。長い指がゆっくりと浅く入り込んでは出ていきます。
 ふと左之助はキッチンの上にある、生クリームに目をつけました。綺麗に泡立てられたそれは絞り器に移されてすぐにもデコレーションに使えるようにされています。左之助は絞り器を手に取ると、先ほど散々に弄りまわした胸に絞り出しました。
 熱を持った部分に突然冷たい感触がして、剣心は驚いて我に帰りました。目をあけると、自分の胸がデコレーションされているではありませんか。
 「や、ちょっと、左之っ」
 「んー、かわいいぜ剣心」
 ぺろっと舌を伸ばして生クリームを舐め取ります。左之助は剣心の体中に搾り出しては舐め始めました。胸には生クリームの上に苺を飾ってやります。あっという間に剣心の体中生クリームまみれになってしまいました。
 そしてとうとう、先ほど最初の極みに達して縮こまる部分にたっぷりクリームを搾り出しました。
 「ひゃっ・・、つめた・・」
 そして膝をつくと突然ぱくっとくわえてしまったのです。
 「やあっ・・・!」
 左之助を突き放そうとするのですが、吸い上げられて膝の力が抜けてしまい、いいように翻弄されてしまいます。
 くちゅくちゅと濡れた音が響いて、剣心は恥ずかしさに顔を染めました。話を交わす事さえ出来なかった彼に今されている事が信じられなくて、でもあまりに気持ちよくてくらくらしてしまいます。
 左之助は、口の中でぴくんぴくんと跳ねながらどんどん育ってくるモノをいいようにいじめてやりました。先の割れた部分に舌を這わせたり、小さな実を揉んでやったりしているうちに、また先から熱い蜜を漏らし始めました。手は相変わらず小さな蕾を出入りしています。
 「あ・・・あぁ・・」
 「もう、いくか?」
 剣心はどうしても嫌だと頭をぶんぶん振りますが、もう限界が近づいています。左之助は有無を言わせず中を擦りたてて強く吸い上げました。
 「だめぇっ・・!」
 剣心は体中をぶるっと振るわせながら左之助の口の中で達してしまいました。
 「はあっ、はあっ・・・」
 剣心はがっくりと力を失いました。左之助はコクンとのどを鳴らして飲み干すと、耳元でいやらしく『うまかったぜ』と囁きました。
 顔を真っ赤に染める剣心に構わず背中を向けさせると、ほぐした蕾に絞り器を押し当ててクリームを絞ります。体の中に冷たいクリームが流し込まれる感触に剣心はビクビクと双丘を震わせました。
 「やだぁ・・・っ」
 顔を覆って耐える剣心の中にたっぷり搾り出すと、体温で暖められて溶け出したクリームをペロペロと舐め、きゅっと閉まった入り口を舌先でつついて刺激しました。
 「や、やんっ」
 しかし左之助の舌に促がされてつい開いてしまい、たっぷり含まされたクリームを吸い出されてしまいます。
 ぬるぬるに濡れてほぐされた蕾を確かめると、左之助は反り返る自身を押し当て、入口を突つきました。
 「あ・・、左之ぉっ」
 しかし先だけでつついてきたり擦りつけるだけで一向に入ってこようとしない左之助に剣心は焦れて無意識に腰を揺らしました。
 左之助は腰を揺らす動きに合わせて突然ぐいっと押し入りました。
 「ひうっ」
 悲鳴を上げて震える体を押さえつけて、根元までゆっくりと押し入ります。クリームで滑りがよくなった部分は容易に左之助を全て受け入れました。
 奥まで行きついて動きを止めると、クリームをいっぱい体に垂らします。
 ヒクヒクと震え締め付ける感触に左之助は剣心の中で身震いします。熱くてやわらかくてでもすごくきつくて、左之助はたまらず動きはじめました。はじめはゆっくりと小刻みに、だんだんと大きく揺さぶりはじめます。
 剣心はガクガクと突き上げられて涙をぽろぽろこぼしました。中が左之助でいっぱいになっていて、熱い杭が剣心の弱い所を容赦なく擦りあげるのです。ずんずんと背中から突き上げられ、剣心は悲鳴を漏らしながら背をそらしました。
 「あっ、あっ・・!」
 どんどん左之助の動きが激しくなり、腰が吊り上げられそうな勢いで突かれます。
 「剣心、中でだすぞ」
 剣心はガクガクと揺さぶられながら頷きます。
 「いいから・・・いっぱい・・、左之っ」
 左之助は低く唸ると、剣心の中に熱い飛沫がたっぷりと流しこまれました。同時に剣心も左之助に摘まれてびゅくっと蜜をほとばしらせました。大理石の料理台に、剣心の濃い蜜が飛び散ります。ボールの中のスフレ生地にも入ってしまって、左之助はそれをわざとかき混ぜて剣心に舐めさせました。
 そして中に入ったままぐるっと剣心を回して向かい合います。剣心は体の中で左之助の杭が回転する感触に悲鳴をあげました。左之助は剣心を抱え上げると大理石に座らせ、足を大きく開かせます。剣心はお尻に当たる冷たい感触に震えました。途端にそれが左之助に伝わり、すぐさま左之助は強くいきり立ちます。先に流し込まれたクリームと互いの体液とでぐちゅぐちゅになっている部分は濡れたいやらしい音を大きくたてて出入りを繰り返していました。左之助は大きく足を広げさせて繋がっている部分を露わにさせました。左之助の太くて大きな茎は剣心の小さな蕾を限界まで押し広げ、赤く襞を弾けさせています。
 「あはっ、左之ぉっ・・!」
  剣心は無意識に自分から腰を揺すりはじめました。すごく恥ずかしがりやで自分からなどくちづけさえろくに出来ない剣心が、くちびるから涎を流しながら自分で腰を揺する光景はすごく淫猥で、左之助はわざと腰を止めてみました。すると剣心は涙を流しながら左之助の動きを促がし、自分で腰を回し始めたのです。
 「突いて欲しいのか?」
 左之助が意地悪く聞くと、剣心は恥ずかしがって首を振ります。でも相変わらず腰はいやらしく揺れています。くちゅっ、と音を立てて左之助が突いてやると、剣心は左之助を離すまいときゅうきゅう締め付けてきました。左之助はたまらず声を上げながら激しく突き上げを繰り返します。剣心は冷たい大理石の上で折りたたまれるように押さえつけられていました。根元までずっぷりと左之助をくわえた小さな蕾はヒクヒクと震え、左之助の茎に吸いついて離れません。
 「剣心っ、すげぇっ、たまんねぇ・・・」
  左之助は思わず吠え声を上げ、ひときわ大きく突くと熱いほとばしりをたっぷり吐き出しました。ぴっちり締め付けた剣心の中で、左之助の茎の裏がぴくぴく震え、何度も噴出を繰り返し最後の一滴まで絞り出しました。剣心も、左之助にしごかれながらたっぷり蜜を撒き散らしました。
 ぐったりと力を失ってもふたりは離れようとせず、小さなくちづけを繰り返し息を整えます。
 「すげぇ、クリームでべったべただ」
 左之助は剣心の肩を舐めて笑いました。お互い体中クリームでどこもかもあまい匂いをさせています。
 「もう、掃除が大変でござる・・」
 剣心は散々鳴かされて掠れた声でいいました。
 「いいじゃん、俺がやるって。その前に、風呂入らねーとな。」
 左之助はそう言って剣心を抱き起こしました。左之助が離れたせいでたらたらと蕾から蜜が溢れ出てぶるっと震えます。
 左之助は腰がくだけてしまった剣心を抱き上げると、お風呂へ向かいます。
 「安心しろ、俺がぜーんぶキレイにしてやるからな」
 しかし抱き上げられた剣心の腰あたりにつんつんとあたるのは。
 「や、やだ左之っ、もう拙者だめでござるよっ」
 またやる気になっている左之助を感じた剣心は慌てて逃げようとしますが、腰が立たないのでどうしようもありません。
 「家じゅうでエッチ制覇な!」
 「左之のばかっ!」
 剣心は真っ赤になって足をばたばたさせました。
 「お風呂あがったら、一緒にお菓子作ろうな」
 ちゅっ、と頬にくちづけられて、剣心はつい大人しくなってしまいます。
 ずっと左之助と一緒にいられて、ずっと左之助の為にお菓子を作って暮らせたら。
 始めは姿を見るだけで満足だったのに、ついつい欲が深くなっていく自分に呆れながらも剣心は、ずうっとこうしていられればいい、と思いました。
 「俺も、同じだぜ」
 声に出したつもりはないのに返事が返ってきて、剣心は驚きます。
 「俺も、ずうっと剣心と一緒にいられて、剣心の作ったお菓子食ってられたら、他になんもいらねぇ。」
 左之助は大好きなさくらんぼのような唇にくちづけて言いました。
 「ずっと一緒にいような、剣心。」
 剣心はこくんと頷いたのでした。

END

 

 

 

 

N子ちゃんに捧ぐ。ラブ。

 

 

 

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